5月 15, 2018
マレーシア 第14回連邦下院総選挙が2018年5月9日に投開票され、マハティール・モハマド元首相(92歳)が率いる 野党連合・希望連盟(PH)が、ナジブ・ラザク前首相(64歳)が率いる与党連合・国民戦線(BN)に勝利したと10日未明に発表されました。
これは1957年にマレーシアが英国から独立して以来初の政権交代です。
また、マハティール・モハマド氏が15年振りに首相の座に返り咲き、公選された世界最高齢の国家元首となりました。
マレーシア総選挙の状況をわたしがこの地で経験したのは、2013年に行われた前回総選挙の時と合わせ、今回で2回目です。
わたしは当時、マレーシア第2の都市といわれるジョホールバル(Johor Bahru)で日系ゼネコンの「日系企業 食品関連工場 増築プロジェクト」のコンストラクション・マネジャーを務めていました。
マレーシアで初めて経験した総選挙、その時の驚きを今も忘れません…
わたしが住んでいたタマン・モレック(Taman Molek)地区には、普段は閑散としている広場があるのですが、その土地に、選挙が始まると大きなテントが張られ毎晩の様に集会や演説が行われるようになりました。ここまでは日本でもよくある光景ですが、大きく違うのは、その会場には多くの有権者(中には子供も居ましたが…)が集まっていて毎晩、公然と飲食が振舞われている事です。
そして驚いたことに、中には金品の支給もあるという事でした。
今回の選挙で勝利したマハティール・モハマド氏は「汚職、腐敗」を無くし「法の支配を復活させたい」と述べています。
わたしにはカルチャーショックの大きかった関係省庁・お役所事情が今後どのように変化していくのか、本当に変化できるのか、注目していきたいと考えています。
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