マレーシアの難しさ

7月 28, 2014

KLにいると建築途中で止まっているビルの多さに驚かされます。これはタイなどの他の中進国でもあまり見かけません。中国でさえ都市の中心部では見られなかったこと。

色々な方の話しを聞くと、中小デベロッパーや建築元請会社が借入資金を自転車操業のように回した状態が多いのと、下請保護の整備がされていないことに起因します。

一旦、資金の流れがストップすると工事は一つだけでなく関連プロジェクトの全体が連鎖ストップとなります。元請業者が逃げると、下請けも連鎖倒産し、プロジェクトは長期休眠に入ります。

ちなみに中国では同じような問題が多発したため、元請ゼネコンはプロジェクト名義で銀行口座を
設立して下請負金額比率に応じて供託させられます。口座は政 府管理に置かれ建築検査が完了するまで資金が凍結されます。元請業者が逃げた時、政府は口座を解除して下請け保護をするためです。一応連鎖倒産は免れるわけです。

マレーシアでもこの点を回避させる為にボンド(債権というより保険に近い)を発行し、プロジェクトの安全性を確保させるケースがあります。またプロジェクト各に会社を設立し、負債を各プロジェクトで完結させ、連鎖倒産を防ぐという方法もあります。

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