建設プロジェクトの立ち上げ時に、建設候補地、建設規模、予算配分、事業スケジュールなど、プロジェ クトにまつわる種々の要因による実現可能性に不安をお持ちの事業主様も多いと思います。今回は、こ れらの不確定要素を可視化し、事業化判断に有効な「フィージビリティ・スタディ(以下、FS)」について ご紹介します。
フィージビリティ・スタディ(FS)とは?
FS とは日本語で直訳すると実現可能性検討です。FS は検討初期段階で数多ある不確定要因 や要望を洗い出しながら、最終的にどこが事業が向かうべき目標であるかを主たる要因を統合する ことで明らかにしていきます。これにより、課題と目標の可視化がなされ、お客様の中で全体最適の 観点から意思決定を下すに十分な情報が整理されます。
FS のゴール
私たち Plus PM Consultant Sdn. Bhd.では FS のゴールをお客様が新たにご検討されるプロ ジェクトに対し、以下のようなプロジェクトの核となる要因を明らかにし、事業が向かうべき目標を確 立することと定義しています。
- プロジェクトに求められる必要十分条件は何か
- プロジェクト遂行上の障壁が何か
- どの程度の予算と期間を要するか
FS の実施が有効なケース
特に以下のようなプロジェクト検討発足期のケースにおいて FS の実施が有効です。
- 新規事業の立ち上げ
- 初期予算組み
- 事業化スケジュールの検討
- 建設地域における公法規制条件や習慣の確認
- 建設候補地の絞り込み
- 既存施設に対する劣化度・法適合状況の確認
FS の構成要素
FS は、プロジェクトに応じ、以下の要素を組み合わせて実施します。
- 制約条件の調査
- 公法規制や周辺災害予測等に基づいた設計・施工上の制約条件を明らかにします。
- ボリュームスタディ
- 土地利用計画上、実際に建設可能な建物規模、ならびに建物外に配置が必要な駐 車・駐輪場、緑地等の条件を図上で可視化します。
- 要求条件の設定
- プロジェクトに求められる仕様や水準を整理します。
- 超概算の算出
- プロジェクトに予想されるコストを算出します。
- マスタースケジュールの考案
- プロジェクトに要する各段階の期間を設定します。
- 建設候補地選定
- プロジェクト候補地として望ましい土地の絞り込みをします。
- 建物調査
- 既存施設に対する劣化度・法適合状況を机上調査と実地調査の両面から行います。
- ライフサイクルマネジメント
- 修繕等のメンテナンスに関する中長期的なスケジュールならびに予算組みを行います。
まとめ
大規模な投資を伴う建設事業において、プロジェクト発足前に全体最適の観点から事業の実現可能性 を正しく判断することが極めて重要です。 Plus PM Consultant Sdn. Bhd.はこれまでプロジェクト化をご検討された数々のお客様へ FS のご 支援を行った多くの実績があります。 建設事業をこれからご検討されるお客様は、是非当社の FS サービスの採用をご検討ください。