5月 1, 2015
日本とマレーシアにおけるコンドミニアムの住戸プラン(間取り)の考え方の違いについてご説明させていただきます。
〇日本の間取り
玄関を入ると廊下沿いに各ベッドルーム及び、トイレ、洗面脱衣室が並び、玄関から一番遠いところにLDKを配置するプランが多い。
〇マレーシアの間取り
玄関をはいると、すぐにリビング、もしくはダイニングキッチン、そして奥の廊下沿いに各ベッドルーム及びサブバスルーム(トイレ)、一番奥に主寝室(バスルーム付)を配置するというプランが多い。
日本ではリビングルーム(居間)というのは家族がくつろぐ場所ということで、玄関から最も遠いところに配置しますが、マレーシアでは、リビングはお客を招き入れる場所、パブリックエリア(共用空間)
ということで、玄関からすぐの場所に配置し、ベッドルーム(寝室)はプライベートエリアなので玄関から遠いところに配置します。
欧米と同じ考え方だと思います。
日本では、寝室よりもリビングルームの面積を広く取ることを優先するように思いますが、マレーシアでは、マスターベッドルーム(主寝室)の面積を優先し、リビングルームの面積が比較的狭いプランが多いように感じます。
欧米ではリビングの面積を優先すると思われますので、このあたりはマレーシア独特でしょうか。
玄関ドアについても、日本は外開き、マレーシアは内開き(欧米も同様)です。
欧米式の内開きについては、防犯上の観点から侵入者を阻止するのに有利な内開きが主流であるという事、日本式の外開きについては、日本の文化は玄関で靴を脱ぐために内開きだと使い勝手が悪いという事で仕様が異なっています。
私が現在住んでいるコンドミニアムの玄関ももちろん内開き扉ですので、靴を脱ぐ日本人にとってはとても使い勝手が悪く不便です。
だいぶ慣れましたが、今でも知人のコンドミニアムにお邪魔した時、玄関を開けて戸惑う事があります。
日本人にとって玄関を開けてすぐにリビングというのは、やはり違和感を感じてしまいます。
これぞ文化の違いでどちらが良いという事は無いのですが、慣れるまでまだ時間がかかりそうです。
こちらでコンドミニアムのプロジェクトをお手伝いさせていただくこともありますので、こちらの文化、考え方を理解した上で、日本の考え方の良いところを盛り込んでプロジェクトをコーディネートしていこうと日々取り組んでおります。
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