11月 11, 2014
あるプロジェクトの現場での事です。
サーベイヤーから
“これ日本で手に入らないか?”
とCASIOのボロボロの古い関数電卓を見せられました。
サーベイヤーとは建築が図面の精度内で行われているかどうか第三者の目でチェックするブリテイッシュスタンダードの測量士です。
インターネットで調べてみると、この機種CASIO FX-603Pは現在も評価の高い名機。
後継機種ではプログラム機能を省略しているため、旧機種の方が人気のある20年以上も前の機種でした。
彼はビーム測量の結果を鵜呑みにせず関数電卓を使い、現場で自らの目で距離を再確認しているのです。
彼の乗っている車もかなり古いモデルで、30年近い前のトヨタのFRスターレット。
私が大学時代、走り屋の中では人気のモデルでした。
FX-603Pもスターレットも古い機械で、しかも万人受けではない持主を選ぶ機種です。
機械の性能に応える為に機能を知り、使いこなさなければなりませんでした。
今では関数電卓はスマホに取って変わり、車はハイテク化し、マニュアル無しでも取扱いが可能になっています。
機械はあくまでも道具で目的物ではありませんが、昨今の日本の状況を見ると購入する事が目的となっているように感じます。
携帯や車など新モデルが発売されるとすぐ飛びつく日本人よりも、マレーの技術者の方が技術の価値を知り、物を大切に使い、
かつ使いこなしているのではないかと感じた次第です。
我々プラスPMはローカルの技術者と協力し、工場や倉庫をはじめとした日系企業様のASEAN進出・建設・各種プロジェクトをサポートしています。
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